お疲れ様です、ななさき(@nanasaki_blog)です。
今回はゲーム界のB級映画かつ大作ハリウッド映画と言っても過言じゃない『地球防衛軍6』の評価・レビューです。
5からのまさかのどんでん返し、堂々の完結でもはや感動しました。

ありがとうストーム1

5.0
Sランク:神作
- 前作地球防衛軍5からの続編であり、地球防衛軍シリーズの集大成となる完成度
- 敵の種類が大幅増加し、シリーズ経験者でも新鮮味がある
- PS5だと処理落ちがほぼなく、快適なゲームプレイ
- ストーリー理解の面で、地球防衛軍5はクリアしておいた方がいい
ゲーム評価 | Sランク(神作):地球防衛軍5未プレイの人にはA~Bランク |
クリア時間 | 約40時間 |
開発元 | (株)サンドロット |
発売元 | (株)ディースリー・パブリッシャー |
発売日 | 2022年8月25日 |
対応機種 | PlayStation 5(4)、PC(Steam) |
ゲームジャンル | 3Dアクションシューティング・TPS・地球防衛系 |
公式サイト | 公式サイト |
概要・あらすじ
2017年、新たな世界観の下、未知なる異星生命体の侵略と対峙する人類を描いた『地球防衛軍5』は、「人類よ、運命に抗え」をキャッチコピーに、全世界100万本を超えるシリーズ最高のヒット作となった。
引用元:概要・ストーリー | 地球防衛軍6公式サイト
そしてナンバリングシリーズ最新作『地球防衛軍6』が、いよいよそのベールを脱ぐ。
最高の絶望感と興奮で贈る『地球防衛軍6』は、前作『5』の結末から数年後の世界を描いた続編となる。
地球防衛軍6は地球防衛軍シリーズの最新ナンバリング作品で、前作5からの続編となる3Dアクションシューティング(TPS)です。
地球防衛軍5の結末から3年後の未来での世界を描く本作。
「絶望の未来を生きろ。」をテーマに荒廃した地球での不毛な戦いというストーリー仕立てで進んでいきます。
ゲームとしては前作から兵種の変更はなく、各兵装の追加や敵である侵略者個体数が大きく増えて、純粋な改良されています。
また、大きな変更点として今作からPS5も対象になっており、PS5では4K対応にしており、画質優先と速度優先を選べるのが特徴です。
地球防衛軍6の変更点
- ストーリーは地球防衛軍5からの続き
- 兵種追加はないものの、兵装や敵が大幅増
- 今回からPS5が追加され、4Kに対応
- PS5では画質優先と速度優先が選択可能
おもしろかった・よかったところ
地球防衛軍6を実際にプレイしてみた感想として、おもしろかった・よかったところをレビューしていきます。
地球防衛軍6のおもしろかった・よかったところ
ストーリー:希望と絶望の繰り返し プレイヤーすらも騙す神展開
今作は前作地球防衛軍5からの続編となっているため、ストーリーはつながっています。
ここで簡単に前作地球防衛軍5のストーリーをおさらいしておきましょう。
前作地球防衛軍5では、プライマーにギリギリまで追い詰められたもののストーム1の活躍により何とか撃退に成功しました。
まあ、正直ここはどの地球防衛軍シリーズでも展開としては同じです。
ただ、前作地球防衛軍5ではプライマーに追い込まれすぎたために、総人口が一割まで減少するという壊滅的な被害を受けました。
この人口が減った3年後が地球防衛軍6のはじまりとなるわけです。
そこで本作ではどうなったのか。
序盤を簡単に説明するとこんな感じ。
前作から3年後、プライマーは撃退したものの人口は激減。
人類は大型生物の撃退に追われ、発展もままならない状態。
それなのにプライマーは武力を整え、全面攻勢を仕掛けてきた。
人類は滅びるしかないのか! 助けてストーム1!
絶望的な展開ですよね。
今までの地球防衛軍シリーズだと続編になる場合は、必ずプライマー(作品によってはフォーリナー)の技術を活用して、二度目の侵略に備えて武力を整え、前作の被害も復興済みだったんです。
それが今回は前回の復興もできていないジリ貧の状態で3年過ぎ、プライマーが全力で攻めてきて、地球や人類はどうなっちゃうの状態なんです。
前作であんなに活躍したストーム1のことすら誰も分からないくらいに、人は減り、指揮系統も整っていません。
今まで散々無線で邪魔してきた本部すらもはや存在していないような状態です。
この絶望的な展開を希望に変える熱い戦いの数々。
プレイヤーすらも騙し尽くして、40時間の大ボリュームで語られるストーリーには正直感動しました。
クリア後にはアベンジャーズのエンドゲームを見終わった時と同じくらいの余韻を感じましたね。
正直、地球防衛軍5は一矢報いた展開で後味が悪かったんです。だって人類滅びかけてるし。
それを前座にした熱いストーリー展開なんで、マジでプレイするべき!
ストーリーのポイント
- 前作地球防衛軍5:プライマーを撃退したものの、人口が1割まで減ってしまって実質負け状態
- 今作地球防衛軍6:3年後も人類は復興できず、プライマーが全軍で攻めてきた。人類はどうなる!
- ストーリーボリューム:約40時間の大ボリューム。前作地球防衛軍5と同じくらい

ゲーム界のアベンジャーズ
本当に地球防衛軍好きですね

ゲームプレイ:敵の種類も大幅増加
地球防衛軍6では敵の種類が大幅増加しました。
気持ち2倍くらいには増えているんじゃないでしょうか。
さ、サンダー(酸だー)を吐いてくるありんことかのレギュラーメンバーはそのままで、今回からはプライマー側の機械兵器や改造生物とかが新たに追加されました。
画像は公式サイトから引用した新型エネミーの一部となります。
敵の種類が増えたので今回から2つのポイントが改善されました。
1つ目が単純に敵のボリュームが増えたので、後半またこの敵かというマンネリ感が多少解消されました。
2つ目が新たな敵が次々と投入されるので、プライマーと総力戦を繰り広げているストーリーにより深みが出たことですね。
オレたちのストーム1が率いる人類が善戦するから、プライマーもガチで潰すために新しい敵作ってきたぞ、みたいな。
ちなみにどの敵も独特の攻撃だったり、防御したりと一癖も二癖もある敵なので、道中出てくると割とうわっ! ってなりますよ。
やばい、このステージクリア無理かも! 的な。
少なくとも色が変わって攻撃力強くなっただけ......という敵ではないです。
敵の種類増加のポイント
- 前作地球防衛軍5からだいたい1.5~2倍くらいは敵種類が増加
- 敵ボリュームが増えたので、同じ敵が出てくるマンネリ感が解消された
- 敵ボリュームが増えたので、プライマーと総力戦を繰り広げているストーリーにより現実味が増した

新しい敵が出てきたときのモブ兵士のセリフがおもしろい
無線会話も地球防衛軍のおもしろさの一つ

ゲームプレイ:レンジャーが強化されて、ロールプレイしやすくなった
地球防衛軍は当初はレンジャー。
次に名前は違えどウイングダイバー。
そして、フェンサー・エアレイダーと増えてきました。
そういう流れがあるので、自分の中ではやはりストーム1(主人公)といえばレンジャー。
ストーリーを楽しむために、ロールプレイの一環として今作もレンジャーでプレイしました。
他の兵種と比べてレンジャーは器用貧乏なところがあり、ゲームプレイとしてはちょっと地味なところがあったのも事実。
ただ、今回からレンジャーはめでたく強化されました!
強化内容がこちら。
火器の扱いに長けた戦闘のエキスパートであるレンジャー。本作では2種類が装備可能な「メイン武器」の他に、1種類を装備可能な「バックパックツール」が追加された。補助装備やバイクなどのビークルとは別のカテゴリーで、出撃時の装備が単純に1種類増えたのだ。
引用元:全地球防衛機構軍 | 地球防衛軍6公式サイト
というわけで武器選択肢が1つ増えました。
これは大きな進化だ!
よくなったという趣旨からはちょっと外れるけれども、うれしかったので紹介しておきます。
レンジャー強化のポイント
- 今回からバックパックツールが追加
- メイン武器の他にサブ武器が追加
- レンジャー強化でストーム1ロールプレイがしやすくなった

レンジャー以外の兵科が強いんだよねえ
ゲームプレイ:PS5だとほぼ処理落ちしないから快適

地球防衛軍といえば、このように大量な敵と戦うのがおもしろいゲーム。
ただ大量の敵が出てくる定めなのですが、今までのシリーズだとまあとにかく処理落ち処理落ち。
処理落ちの嵐。
快適なゲームプレイからは程遠い有様だったのですが......。
これは地球防衛軍シリーズが改善されたのか、
PS5の能力がPS4よりも段違いに上がったのか問題はありますが、
PS5でプレイしていて処理落ちはほぼなかったです。これはすごい!
今まで処理落ちのせいでゲームオーバーになるとか少なくなかったのですが、今回はほんと快適にゲームへ集中できました。
もし、PS5を持っているならPS5でのプレイがおすすめです!
PS5だと処理落ちしないのポイント
- 地球防衛軍シリーズでは、敵の数の多さから処理落ちすることが多々あった
- 地球防衛軍6ではPS5でプレイ可能となり、ほぼ処理落ちしなくなった
気になった・悪かったところ
ここからは地球防衛軍6を実際にプレイしてみた感想として、気になった・悪かったところをレビューしていきます。
地球防衛軍6の気になった・悪かったところ
ストーリー:前作5をプレイしていないともったいない

気になっているところでも、悪いところでもないのですが、
ストーリー展開が地球防衛軍5を踏まえた展開となっています。
そのため、前作をプレイしていないとストーリーを十分に楽しむことはできません。
ここははっきり書いておきます。
地球防衛軍1~4までとは直接的にはつながっていないので、とりあえず5だけやっておけば大丈夫です。
ただ、1~4までやっておくと小ネタやストーリー展開の理解がより深まるので、やっておいて損はないです。
ストーリー:人類が負けている展開が多く、孤独な戦いが多い

地球防衛軍といえばやっぱこれ!
味方と敵との総力戦の大迫力バトル!
これが本当に自分好きなんです。こういうシーンが一番テンション上がります。
ただ、今回は人類が常に負けている展開のストーリーです。
終始この赤黒い空に意味わからんバケモノと戦わないといけないです。
味方も少なく、精神的にしんどい戦いが多いです。

ただ、ここを超えた先にカタルシスがあるのでがんばるしかない!
とはいえどもこの風景で戦うのはしんどいし、ストーリー展開に心折られそうになります。
別にここも悪い点ではないですが、それくらいしんどい気持ちになるので紹介だ!

青い空はどこですか
プライマー的にはこっちの方がいいらしいですよ

ゲームプレイ:ミスをすると一瞬で敵に溶かされがち

今回も地球防衛軍シリーズらしく、敵は物量で攻めてきます。
こんな感じで大量に敵が降ってきて、それを適宜処理していくのがこのゲームの醍醐味。
なのですが、今回は搦め手の敵が多すぎる!
弱点を撃たないとなかなか倒せない敵や、正面から全攻撃ガードしてくる敵とかが追加されています。
さらに後ろに素早く回って集中砲火してきます。
そのうえめちゃくちゃ火力は高いので、対処を間違えると一瞬で溶けます。
1ミスが致命的となって、ゲームオーバーになるくらい今回は敵の数は多く、火力は高いです。
そして、ステージも長いので終盤までいってゲームオーバーになると萎えますね。
チェックポイントとかもないので。
自分が難易度HARDでやっていたのもあるのですが(EasyやNormalも選べる)、今回はそれくらいスッキリ倒せません。
難易度今までよりも上がっていますよ、ということでちょっと紹介しておきます。

ネイカ―という貝は許さん
今回ほんと難しい

DLC「Lost Days」のレビュー
EDF6追加ミッションパック第1弾。
幾度となく時間を旅し、人類を救おうとした一人の兵士が、プレイヤーの分身となる以前に辿った運命とは?選ばれしエリート隊員に贈る『地球防衛軍5』へとつながる前日譚。15種類以上の高難度の追加ミッションを収録。「失われた日々」には誰も見たことのない驚愕の敵が待ち受ける。
この戦いに希望は無い。この運命には抗えない。
引用元:地球防衛軍6公式サイト
しかし、高難度ミッション制覇の志ある者には、70種類以上もの新たな武器が出現するだろう。
地球防衛軍6のDLCとして、追加ミッションパック「Lost Days」が公開されていたので早速プレイしてみました。
ここからは追加されたミッションに絞ってレビューしていきます。
結論としては、ちょっと期待ハズレかなというのが正直な感想。
まず、ストーリーとしては地球防衛軍5のストーリーへと繋がる前日譚を描くのがLost Days。
ただ、そのストーリーの演出が正直ちょっと微妙でした。
本編では割と無線に力を入れて、ストーリー把握がしやすくなっていましたが、DLCでは無線がかなり少ないです。
開幕とクリア後にちょろっと無線が流れるだけ。
なのでDLCミッションをプレイして思ったのが、なんかめちゃくちゃ静かだなというところ。
あまり賑やさはなかったですね。
あと、ゲームプレイとしてはまあここは昔ながらの地球防衛軍らしさかもしれませんが、とにかく敵が硬い。
敵が硬いかつ、火力はやたらと高い。ほんと初期の地球防衛軍みたいなゲームバランスでしたね。
本編をハードでクリアしていたので、ハードでプレイしていたのですが、一部ミッションはワンランク上がってる並の難易度でした。
歯応えがあるとも言えますが、とにかく硬くて火力高ければいいんでしょ感。
結論としては地球防衛軍のゲームプレイをやり込んでいる人にはおすすめですが、ストーリー演出を楽しみたくてプレイしている人には微妙かなといった感じでした。
- ストーリーの演出がかなり削られている。本編と違って、無線会話は開幕とクリア後に少し流れるだけ。
- 敵が硬く、なおかつやたらと火力は高い。昔の地球防衛軍を思い出すようなゲームバランス。
- 地球防衛軍のゲームプレイをやり込んでいる人にはオススメで、ストーリーを楽しみたい人にはそこまでオススメできない。

あくまでおまけとして楽しむのがいいよ!
ゲーム評価まとめ

以上が地球防衛軍6のクリア後レビューとなります。
今までの集大成といっても過言ではない出来栄えでした。
正直もう続編出ないんじゃないかな、とちょっと不安になってます。
気になったところに上げていますが、前作地球防衛軍5のプレイはストーリーで感動するためには必須ですね。
地球防衛軍6プレイしておもしろかったら、5をやってみようかな、というのはやめといた方がいいですよ!
感動の度合いが違います!
それはそれとして、単純に地球防衛軍5単体としておもしろいのでぜひプレイしてほしいですね。
最後に一言。
ありがとうストーム1。
やさしい地球防衛軍
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