今回はPVでは超大作ド派手な魔法アクション! と見せかけて、蓋を開けるとボリュームがあまりにも少なすぎたTPS&アクションRPG、オープンワールドどころかもはやスカスカワールド『FORSPOKEN(フォースポークン)』をレビューしていきます、ななさきです(@nanasaki_blog)。
なんとここまで文句を書いておきながら、トロコンまでしているのでその点でこのレビューの信頼性は言うまでもありませんね?
結論としては心底ガッカリさせられるクオリティでしたが、セールとかで1,000~2,000円くらいで買えればまあまあいいんじゃないか、という程度の気持ちにはなれました。
PVからの落差よ
悪くはないですが、わざわざプレイする必要もないですね
2.0
Cランク:自分には合わなかった
- セールで1,000~2,000円で買えれば、まあ満足できるかもしれない(ななさきは発売日に買ったのでCランク)
- ド派手な魔法とパルクールアクションとオシャレなUIデザインが特徴(UIは素直に高評価)
- ストーリーは気になるし、グラフィックは期待外れだし、コピペだらけのスカスカワールドの印象が悪すぎる
- アプデやDLCで今後評価が上がる可能性はあるものの、ななさきはプレイする気ありません(というくらいの気持ちにはさせられた)
ゲーム評価 | Cランク(自分には合わなかった) |
クリア時間 | 約10時間(トロコンは30時間) |
開発元 | Luminous Productions |
発売元 | スクウェア・エニックス |
発売日 | 2023年1月24日 |
対応機種 | PlayStation 5・PC |
ゲームジャンル | アクションRPG・オープンワールド |
公式サイト | FORSPOKEN公式サイト |
概要・あらすじ
『FORSPOKEN』は、美しくも残酷な異世界「アーシア」に飛ばされた若きニューヨーカー「フレイ」の旅を描くアクションRPG。
フレイは目覚めた魔法の力で道なき道を進み、恐ろしいモンスターと戦いながら、故郷へ帰る術を探して広大な異世界を旅する。美しくも残酷なオープンワールド -
最先端の技術によって圧巻のグラフィックを実現。美しい景観、幻想的なモンスターたちがはびこる「アーシア」を描き出す。多彩な魔法 -
スピード感溢れる爽快なプレイから、緻密で戦略的なプレイまで、多種多様なプレイスタイルに対応した魔法や能力を駆使してモンスターと戦おう。広大な世界の移動を助ける「魔法パルクール」 -
引用元:FORSPOKEN | Playstation Store
壁を上り、渓谷を越え、目もくらむような高さから跳ぶ。「魔法パルクール」によって簡単かつ爽快に広大な世界を自由に駆け抜ける。
FORSPOKEN(フォースポークン)は「美しくも残酷なオープンワールド」をテーマに最先端のグラフィックで描写された世界がウリの、魔法パルクールで颯爽と駆け巡るアクションRPGです。
コンセプトにあるようにグラフィックにはかなり力が入れられており、魔法などに見られる細かい光の表現はさすがだなと感じます。また、豊富な魔法及びそれに付随するパルクールアクションにより、オープンワールドや戦闘時に自在なアクションができるのは爽快感がありますね。
ここはゲームとしての特徴でもあり、よいところといえるでしょう。
FORSPOKEN(フォースポークン)の特徴
- 「美しくも残酷なオープンワールド」がテーマに、最先端グラフィックで描写された世界
- 魔法×パルクールにより、フィールドや戦闘で自由自在にハイスピードで駆け回る
- 異世界転移のストーリーで、異世界を救いながら現代へ戻る方法を探す王道ファンタジー
異世界に転移して世界を救う 王道ファンタジー
ニューヨークに住む「フレイ・ホーランド」は、
引用元:STORY | FORSPOKEN公式サイト
ある日謎の現象に巻き込まれ、
美しくも残酷な異世界「アーシア」へと飛ばされてしまう。
そしてその腕には意思を持つ魔法のブレスレット「カフ」が巻かれていた。
カフの助けを借り、
フレイは故郷であるニューヨークへ帰る方法を探して広大なアーシアでの旅を始める。
ストーリーは上のあらすじの通りです。まさかの異世界転移物の王道ファンタジーです!
ニューヨークからアーシアという異世界へひょんなことから転移してしまう主人公フレイ。異世界では魔法の力に目覚め、フレイしか使えない魔法を駆使して異世界を救いながら、現実世界へ戻る方法を探していきます。
ゲームとしてはムービーなどを活かして、フォトリアルに描写されたアーシアでのストーリーを楽しめます。
王道ファンタジーは無難に楽しめていいですね
おもしろかった・よかったところ
FORSPOKEN(フォースポークン)を実際にプレイしてみた感想として、おもしろかった・よかったところをレビューしていきます。
ちなみにいいところを3つ上げましたが、正直なこと言うとこの中でも気に入ってるのはUIデザインだけです。
爽快なパルクールアクション
FORSPOKEN(フォースポークン)のアクション面での特徴が、魔法パルクールアクションです。
魔法パルクールとありますが、魔法で跳んだり飛んだりするのを魔法パルクールと言っているだけなので、実質ただのパルクールアクションです。
(一部×ボタンや照準選択は必要ですが)ゲーム中では基本的に〇ボタンを押しているだけでフレイがダッシュし、障害物などは自動で飛び越えてくれます。
戦闘時も〇ボタンを押しておけば、攻撃を自動で回避してくれるのでかなりの単純操作で爽快感を得られます。
特にこの〇ダッシュはスピードが結構速くなります。
オープンワールドの冗長な移動が好きではななさきにとって、このハイスピードでの移動は好印象でした。
本作では高速ファストトラベルも用意されているので、このパルクールアクションと組み合わせれば移動そのものが苦痛にはならないでしょう。
パルクールアクションのポイント
- 〇ボタンのみで高速移動、回避等が完結する単純操作で、複雑な操作なしでパルクールを楽しめる
- パルクールアクションは高速移動のため、オープンワールドによくある冗長な移動への工夫として好印象
行きたい場所に高速ダッシュで行くのは楽しかったです
速すぎてたまに壁にぶつかったりもしましたね
ド派手な魔法はやっぱりカッコイイ!
ゲーム中では魔法を使って戦いますが、この魔法には派手なものが多くカッコイイです。
ここはさすがグラフィックにこだわったゲームといえますね。
魔法自体も大きくまとめると下記の通り分かれており、これらを駆使してド派手な魔法戦闘が繰り広げられます。
相手も魔法攻撃を使ってくるので、パルクールアクションを駆使した魔法合戦は結構おもしろかったですね。
魔法のポイント
- グラフィックにこだわったゲームとして、魔法の見た目はカッコイイ
- 魔法自体も近距離~遠距離までタイプ別に豊富に揃っており、色々な戦闘スタイルを楽しめる
やっぱり魔法はさ、派手じゃないとね
魔法が派手なので、フォトモードで写真を撮るのも楽しくなってきますよ
UIがオシャレで素直にかっちょいい
このゲームのUIデザインはめちゃくちゃオシャレ、に感じました!
魔法世界にあったデザインをしていて、個人的にはここだけは素直に神ゲーレベルで評価していいんじゃないかと思っています。
実際どうかは上の画像を見てみてください。ぶっちゃけオシャレな感じしませんか?
気になった・悪かったところ
ここからは先ほどの高評価レビューとは反対に、実際にプレイしてみた感想として、気になった・悪かったところをレビューしていきます。
なんやかんやプレイしていて不満を感じたことは多かったのですが、全部書くとキリがないのでめっちゃ気になった点だけをピックアップしていきます。
なんかPVとグラフィックが違う
こちらはフォースポークンのPVです。シネマティックトレーラーなのでめちゃくちゃ映像きれいでワクワクしますよね。
これを見てゲーム本編をプレイしてみてください。まあめちゃくちゃガッカリしますよ。
別にシネマティックトレーラーと同等のグラフィックを期待しているわけではないんですが、そういうCGムービーもないんだというガッカリ感は強かったですね。
作ったんだし入れとけばよくない? ダメなん?
あとこっちの2020年のPVからもなんか劣化してる(個人の好み?)感もあり、まあガーンって感じですよね。
解像度がシーンごとに変わるせいなのもあって、なおさらその印象が強くなっているのもあると思います。
ゲーム起動直後はグラフィックしょぼくない? と思って10分くらい健気に触ってるななさきの姿が当時のプレイ映像にも残ってました......
ストーリーにツッコミどころが多すぎる
ゲームのおもしろさを担う重要な要素であるストーリー、これが演出はひどいしツッコミどころも多いしでまあプレイしていておもしろくありません。
ストーリーとしては異世界転生→力に目覚める→異世界の危機を救うという普通の王道展開なのですが、まあその過程がひどかった。あと細かいところの演出も気になります。
というわけでここに気になったシーンを書いておきます。
これを読んでひどいなと思った人はプレイしない方がいいでしょう。
以下気になったシーンです。
もはやいらない宝箱
このFORSPOKENの世界にはそこら辺に異常なくらい宝箱が放置されています(ストーリー的には瘴気から逃げた人々の財産がそのままになっているのだと思われます)。
それでそこら中にあるので最初はウキウキで宝箱を開けるのですが、中にはろくなものが入っていません。例えるなら、薬草やポーションしか入ってないみたいな気分ですね。
中には上等な宝箱もあり、それはパズルを解けると開く鍵付き宝箱だったりもしますが、それすらもろくなものが入っていません。
オープンワールドの密度を高めるために置いたのでしょうが、かえって何もないコピペ感で悪目立ちしており、よりスカスカオープンワールド感を強調しています。
この宝箱を開けなくてもいいと気付くかどうかでプレイ時間は大きく変わるでしょう、皮肉を言っておきます。
この宝箱の存在がもはやトラップ
この街には人がいなさすぎる
先ほど説明したようにこの世界にはモンスター化する瘴気が蔓延としており、唯一その瘴気が来ないのが主人公のたどり着いた都市です。
ここが人類最後の希望であり、生き残った人類が全員いるはずなのですが......人がいなさすぎる。
街の運営規模やストーリー演出的にはめちゃくちゃ人がいるはずなのですが、まあまったく人がいません。この街には数十人しか住んでいないのかな? と思うくらい人がいません。
あまりにも不自然すぎるので、ゲーム自体の性能問題もあるかもしれませんが違和感ないくらいにはしといてほしかったですね。
こんな人いないなら議員とかいらないでしょ
人はとても少ないですが、都市運営は数人の議員で取り仕切っています
敵の種類がめちゃ少ない
敵の種類が少なすぎるせいで、ゲームを進めて終盤に行くほど使い回し感を強く感じます。
全エリア共通の異形化した敵数種類、特定のイベント時にだけ出る敵数種類、特定のエリアにだけ出る敵数種類、あとボス! みたいな感じです。まあこれは盛ってますがイメージとしてはこれくらいしかいないように感じます。敵のパターンや見た目が似ているのが多い、というのが正しい表現でしょうか。
それで敵の種類は少なくてもいいんですが、やたらと同じ敵に出くわすせいで使い回し感をめちゃくちゃ感じるんですよね。こいつさっき出たな、こいつそこら辺で倒したなと何回も思います。
これもスカスカオープンワールド感を助長している原因ですね。
オープンワールドじゃない、これはスカスカワールド
フォースポークンの世界はオープンワールドですが、コピペだらけでスカスカワールドです。自分が一番オープンワールドで嫌いなポイントである密度の低さ、これを詰め込んだようなワールドでまあ印象は最悪でした。
先ほど述べたように埋め合わせの宝箱、敵の種類は少なさはもちろんのこと、同じイベントと建物の繰り返しです。
主人公強化イベントが数種類、ちょっとしたイベントがいくつか、それとアーカイブ集め、誰もいない廃墟、特定の強敵、こういった固定オブジェクトやイベントがフォースポークンのオープンワールドの全てです。
細かく分けたエリアにそれを毎回毎回配置しているというだけ。
世界を探索してまだ見ぬイベントやNPC、度肝を抜かれた風景など、オープンワールドを巡るときの楽しみはまあありません。最初の方はあったかもしれませんが。
スカスカワールドと言う以上ないので特に言うことはありません。というか何もないので語ることがないです。思いつかないし。
こういうロケーションは数少なく、ほとんど同じ風景で殺風景
ゲーム評価まとめ
以上がFORSPOKEN(フォースポークン)のトロコンクリア後レビューとなります。
実はこのクリア後レビュー、いいところの「ド派手な魔法はやっぱりカッコイイ!」まで書いて半年ほど放置していました。あまりにもウンザリして書く気も失せたので放置していたという感じですね。
なので気になったところは半年後に振り返って書いていたのですが、書き始めたら無限に出てきたのでそのくらい不満があったんだなと改めて感じています。
ただ最初に言った通り、セールとかで2000円くらいで買えたらまあそこまで悪くはないと思います。
ちなみにAmazonなら今2000円くらいで買えるみたいですね。発売してまだ半年くらいしか経ってないのにこんなにも安くなっているのは驚きですね、本当に。
なお今DLCが出ているので自分が書いた気になるところはDLCとアプデで改善されているかもしれません。でもわざわざお金と時間を使ってまでこのゲームのDLCをプレイしたくないというのが正直な気持ちです。だからプレイしませんし、レビューの追記もしません。
何度も言いますがプレイ優先度が高くなるかは置いといて、1000~2000円くらいならまあ満足できるクオリティかと思います。
最後に一言。
UIはよかったよ。
FORSPOKEN(フォースポークン)
© 2023 Luminous Productions Co., Ltd. All Rights Reserved.
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