『HADES(ハデス)』の評価・レビュー・感想記事です。
サブイベントに力を入れていて、周回が楽しくなるローグライク・ダンジョンアドベンチャーでした。
クリア時間:約26時間
ゲーム評価:Aランク(傑作)
- 操作にストレス要素がなく、爽快なアクションを楽しめる 周回も手軽
- ビルド構築にランダム性があるもののそれもおもしろさの一つ
- やり込み要素が多く、キャラの掛け合いがあまりにも豊富 素直にこれはすごい
- 「ゴッドモード」といった初心者救済要素も用意
- アビリティのバランスの悪さ、ボスパターンの少なさがちょっと気になる
開発元 | Supergiant Games |
発売元 | Supergiant Games |
発売日 | 2018年12月6日(初リリース) |
対応機種 | PlayStation 4(5)・Nintendo Switch・Steam |
ゲームジャンル | アクション、ローグライク、ハック&スラッシュ、ダンジョン・アドベンチャー(ダンジョンRPG) |
公式サイト | HADES公式サイト |
会話パートのボリュームがすごいね
毎回新しい会話なのがいいですよね
HADES(ハデス)ってどんなゲーム?
50以上のゲームオブザイヤー賞を受賞した、ローグライク的ハック&スラッシュダンジョンアドベンチャー『Hades』がPlayStationに初登場!
オリュンポスの力と神話の武器を駆使して、父である冥王ハデスの手から逃れよう。プレイするごとに変化する脱出経路へ挑むたび、主人公ザグレウスは強く成長し、同時にストーリーも解き明かされてゆく。
ゼウスやアテナ、その他数多くのオリュンポスの神々や自身の家族からの助けによって、ザグレウスの努力はプレイスタイルに合ったものから選べる「功徳」という一時的なバフでブーストされる。さらに、各プレイ間に持ち越し可能なアップグレードも獲得可能だ。
本作は、『Bastion』の高速アクション、『Transistor』の豊かな雰囲気と深み、そして『Pyre』のキャラクター主導のストーリーテリングなど、Supergiantの大人気タイトルから高い評価を得た要素を組み合わせた作品となっている。
引用元:Hades | ゲームタイトル | Playstation
おもしろかった・よかったところ
とにかく軽快なアクション性
Hadesの特徴としては軽快なアクションが挙げられます。
敵が大量に出てきて、それをとにかくかわし、走り回り攻撃を当てまくります。
遅延もなく、モーションキャンセル等で操作にストレスがない爽快さを楽しめます。
個人的に好きなアクションゲームは、スピーディで操作にストレス要素がないものです。
例えば一度攻撃が始まったら止まらないみたいな。
Hadesも多少はそういうのあるんですが、基本的にモーションキャンセルからの、
ガンガン攻撃! ドンドン回避! なんでそこが最高でした。
ビルド構築が楽しい 何回も周回したくなる
HADESには複数の武器、賜物と呼ばれる持ち込みアイテム、そして最大の特徴となる功徳(アビリティ)があります。
武器と賜物は自分でダンジョンに持ち込めますが、功徳はランダムで手に入るものなので功徳の組合せがビルド完成度に直結します。
ランダムで手に入るってのがいいですよね。
ガチャみたいな感じでレア功徳手に入れたら興奮しちゃいます!
また、功徳はギリシャ神話の各神から各ステージクリアごとに授かるのですが、
ポセイドンとゼウスの特定の功徳を持っている時だけ手に入るレア功徳みたいに、ある神に絞ってビルドしていった時だけ手に入る功徳があります。
これによりビルドの幅が広がっていて、そこもおもしろいですね。
やはりローグライクなので周回するたびに功徳は集めなおしとなる=ビルド構築のやり直しとなります。
ただ、気軽に周回できるからこそ、次は手数重視ビルドとか、一撃必殺ビルド狙ってみるかとか。
気軽に色々なビルド構築ができるのってのがいいところですよ。
各キャラとの掛け合いが面白い 主人公はハデスの息子「ザグレウス」
本作の主人公はハデスの息子「ザグレウス」です。
あまり聞かない名前ですね。
ちょっとマイナーな神なんだとか。
そんなザグレウスが地上を目指して冥界脱出を目指すのが本作のストーリー。
言っちゃえば、反抗期の息子(ザグレウス)がお家(冥界)を家出する。
道中で警察に補導され(ゲームオーバー)し、親元に送還される(ハデスの家)という。
超絶身内で殴り合いをぶちかます、親子喧嘩展開なのである。
そんなザグレウスの家出を応援したり、ちょっかいを出す親戚の人ポジションがオリュンポスの神たち、ゼウスやポセイドンとかの有名どころですね。
またハデスのお家勢も一筋縄ではなく、ザグレウスを応援したり邪魔したりと一癖も二癖もあるキャラが勢揃い。
そんな個性豊かなキャラとザグレウスの掛け合いがおもしろく、会話やイベントを進めるためについ周回、もとい家出しちゃいますね。
そうか、ザックスが主役とはな
それ違うゲームですね
周回を楽しくするやり込み要素 キャラとの会話パターンも豊富で同じのを見たことない
ローグライクでの周回を楽しくさせる要素って、一つはアクション=ゲームプレイ自体のおもしろさ。
もう一つはストーリーもしくはコレクション要素=周回で判明していくストーリーやアイテムのコレクションだと自分は考えています。
その二つの点両方で本作は優れています。
ゲームプレイとしてのおもしろさは前述した通りですね。
爽快アクションとビルド構築がおもしろいゲームです。
本作は周回することでストーリーが徐々に明らかになり、イベントも進んでいきます。
そこは正直、ローグライクとしては普通というかよくあるのですが、本作のすごいところはキャラの掛け合いのネタが尽きないんですよ。
周回して飽きないために、工夫が凝らされていていいですよね。ストーリーやイベントに力を入れてくれてありがたい。
自分が今までプレイしてきたローグライクは基本、キャラのやり取りやサブ的テキストってすぐ同じパターンになるんですよ。
Hadesは何週してもキャラ同士の新しい会話が見れて、ほんとすごいです。テキスト量半端ないって!
また、Hadesにはやり込み要素として、倒した敵の数や集めたアイテム数で開放されるコレクション要素があります。
キャラの設定が見れたり、ザグレウスの拠点(ハデスのお家)を飾りつけできるアイテムが手に入ります。
こういうのが見たくて、ついつい周回しちゃうんですよね。
カーペット敷いたら、ハデスに嫌味言われたんだが?
だって悪趣味ですもん
1周クリアするのに約30分で手軽さがいい(個人差あり)
Hadesはローグライクなので周回前提のゲームです。
ただ、ローグライクの中でも1周クリアにかかる時間が約30分と短いです。
この手軽さがいいですね。
1周に数時間かかるゲームだと、結構何週もするの疲れますからね。
スピーディなゲーム展開や豊富なイベント量と相まって、1週当たりのボリュームがちょうどいいです。
アクションが苦手な人でも楽しく遊べるゴッドモードを用意
Hadesはローグライクでの周回前提ゲームのため、難易度は高いです。
そこで本作はアクションが苦手な人でも楽しめるよう、「ゴッドモード」が用意されています。
ゴッドモードを使用すると受けるダメージが軽減される上に、ストーリー上でのデメリットはありません。
また、Hadesではゲームオーバーになっても途中で獲得したアイテムの熟練度やキャラのイベント進捗状況等は引き継がれます。
諦めずに開放できるザグレウス強化イベントを進めていくと、ザグレウスがドンドン強くなっていくので(体力や攻撃力上がったり)、ステージもクリアしやすくなりますよ。
ゴッドモード、神だけに
......えっ?
気になった・悪かったところ
一部のアビリティが強すぎて、ビルドがテンプレ化
気になったところとしては一部の功徳が強すぎる=汎用性高すぎるというところですね。
この功徳が出たらこれ一択と言ってもいいくらい、各功徳で差が大きく、その功徳を取らない=縛りプレイ状態。
そういった強功徳を集めたビルドにするゲームと言えば、それまでですがもうちょっとバランスが欲しかったかな。
強ビルドではなくちょっとしたネタビルドでクリアする。
そういった自分のプレイヤースキルに満足するという楽しみ方もありますよ。
難易度強化の縛りを自分で選択する
難易度設定を自分で行うんですよ。
いや当たり前の話なんですけどね。
Hadesでは画像の通り、縛りメニューが用意されていて、各縛り(ダメージ受けやすいとか)を多く設定するほど、クリアポイントが高くなってよりいい報酬が手に入ります。
難易度を自分で選ぶバイキングスタイル。なんかめんどいんですよね。
あと難易度報酬に対するご褒美がクリア報酬なので、どっちかというとストーリーに紐付けくれた方が個人的にはやる気出たなと。
ボスパターンが少ない なんか亜種みたいなマイナーチェンジで出してくる
ボスのパターンが少ないのが気になりますね。
同じステージでも何種類か違うボスは用意されていて、攻撃パターンも異なっています。
ただやっぱり種類は少ないし、なんかマイナーチェンジみたいな似通ったボスが出てくるのはちょっと残念ですね。
何回も手軽に周回できるからこそ、ボスのパターンの少なさが目立っちゃうんですよね。
ボスの種類の少なさを会話に応用しているのは工夫していてよかったですね。
同じ敵と戦いすぎて「またお前か」みたいな会話パターンがあるんですよ。
大人気すぎて続編『HADES II』の発売が決定
Hadesって人気ゲームだから続編ないのかなと調べたら、HADES IIの発売が決定したようです。
まずはSteamのアーリーアクセスで2023年中にプレイできるようですね。
日本語製品版でプレイできるのは、翻訳等の都合で数年後だとは思いますが、今からプレイできるのが待ち遠しいですね!
Hades II on Steam
store.steampowered.com
さいごに イベント豊富でローグライク初心者にオススメ
以上がHadesのクリア後レビューとなります。
イベント量の豊富さで他のローグライクとの差別化が図られているおもしろいゲームでしたね。
やっぱり周回するゲームはイベントやストーリー量が大事ですね。
周回するモチベーションに直結します。
最後に一言。
ハデスめっちゃムキムキ。
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