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PS5 ゲームレビュー

『Dead Cells』評価・レビュー・感想 いいから進め! 死んだら最初から ローグライク横スクアクション!

 PS4版『Dead Cells』の1週目をクリアしたのでレビューしていきます。
 一部ネタバレを含むので注意してください。

ポイント

プレイ時間:4時間(1週目クリアまでにかかった時間)
個人的評価:Aランク(傑作)

Dead Cellsってなに?

 『Dead Cells』は「Motion Twin」が開発し、2017年に発売されたPS4・Xbox One・Switch・PC・スマホでプレイ可能なローグライクとメトロイドヴァニアを融合した「ローグヴァニア」ゲームです。

 このジャンルについて、カタカナでさっぱり意味がわからないと思いますが、まとめるとローグライクな何度でも繰り返し遊べるけど、死んだら全ロストのドキドキ感とメトロイドヴァニアな探索の面白さをいいとこどりしたようなゲーム。
 だと自分は考えています。たぶん「Motion Twin」の説明を見てもそのような感じと説明していると思います(英語なので細かいニュアンスがわからない)。

 死んだら終わり、だけど爽快感あるアクションでダンジョンを駆け抜けてボスをなぎ倒していく。そんなゲームです。
 ストーリーは『CARRION』のようにおまけみたいな感じですね。「tips」などに何が起きたのか数行書いてあるので、それをもとに考察していくこととなります。
 ついでにまったく関係ないですが、せっかくなので『CARRION』のレビュー記事を下に貼っておきます。

『CARRION』 人を喰らう化け物になれちゃうゲーム

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主人公はこの頭部! 死体に寄生しているなんだかよくわからないスライムみたいなうにょうにょ! 人ではない、頭部が主役なのだ。関係ないけどこのイラストはとてもかっこいい。
出典:Dead Cells | Motion Twin



それで具体的にはどんなゲーム?

スタイリッシュな横スクアクション

 ローグライクというと自分はマス目に従って動くようなターン制のゲームをイメージします。いろいろあるとは思うのですが、よくイメージするのはそういうシステムのものかなと。例えば、「風雨のシレン」シリーズなど。

 このゲームはそのような形ではなく、横スクロールアクションとなっています。
 ローグライクの中でも「自動生成ダンジョン」と「死んだら終わり、装備を失って最初からやり直し(パーマデスというそうです)」の特色が強いゲームです。

 アクションそのものは単純なジャンプ・回避・移動・攻撃といった形で単純ですが奥が深いです。
 攻撃自体は4種類の武器を装備することができるので、それらを組み合わせて戦うこととなります。また、回避自体も素早く回避できるので、敵の攻撃をギリギリで避けて攻撃といったこともでき、アクション面でもどかしさやストレスを感じることは少なく、爽快感を感じることの方が多かったです。

かっこいい連撃を決めたり
出典:Dead Cells | Motion Twin
華麗に回避したり
出典:Dead Cells | Motion Twin



多種多様な武器 自分だけの戦い方を作り出せる

 武器の枠についてですが4種類装備することが可能です
 また武器ごとに3種類の属性があり、それに対応する強化アイテムを取ることで攻撃力アップなどが可能となっています(正しくは強化アイテムを使うことで、主人公のステータス(3種類)を上昇させることができ、そのステータスと武器が対応していれば攻撃力が上昇する)
 まずメイン武器として単純な近接や遠距離武器(弓など)の枠が2つあり、サポート武器の枠が2つあり、合計4つとなります。
 
 武器にはいろいろな種類があり、メイン武器では剣や鈍器のほかに相手をノックバックさせるサンダルや遠距離から攻撃できる弓矢、敵の攻撃をガード・パリィできる盾などを装備できます。また、サポート武器には投げたら爆発するグレネードや自動で敵を攻撃してくれるクロスボウなどのタレット系武器などがあります。 
 
 また武器には特殊な効果がついているものもあるため、敵を炎上させたり、凍らせたり、出血させたりと敵に色々なデバフをつけることが可能です。

 これらを組み合わせることでゴリゴリの近接ゴリ押しビルドや遠距離チクチクビルド、敵を凍らせてタレットに攻撃してもらうなどのいろいろな編成が可能となっています。

 ここでは説明していない特殊な武器はまだまだたくさんあるのでぜひプレイしてみてください。

敵を炎上させたり
出典:Dead Cells | Motion Twin
敵を凍らせたり
出典:Dead Cells | Motion Twin



世界観について 主人公は明るいぞ

 とある国、怪物が蔓延り正常な人間がほとんどいない世界。
 どうやらここでは何らかの病気が流行って滅亡の危機にあるようだ。
 そんな国が舞台となっているのが本作『Dead Cells』。
 
 終末的な世界観ではあるものの主人公は明るい性格をしています。
 しゃべることができないので、首を振ったり手を振ったりなどジェスチャーが面白く、とあるキャラにあるアイテムを要求されたときに中指を立てて拒否するなど、なかなかにイケてる性格をしています。
 
 ちなみに、主人公は今までの画像にある忍者のような男……ではなく、その死体に寄生した頭部のスライムみたいなやつが主人公です。死なない(死ねない?)体となっており、死体に寄生することで自由にその体を操作することができます。
 主人公の性格は下の動画を観てもらえればイメージしやすいと思います。ゲーム自体はこんな明るくはなく、もっと殺伐としていますが、主人公は概ねこんな感じです。

 ストーリーはおまけみたいな感じとは言いましたが、設定は面白いと思います。
 難易度を上げるにつれより詳細な事実が明らかになっていくため、繰り返し楽しむことができるゲーム性といい相乗効果を生み出せています。



面白かった?

 とても面白かったです。
 ストーリーを重視する派の自分でも素直に面白いと感じるほど、アクションや武器ビルドのクオリティが高かったです。

 ラスボスまで行くのも30~40分ほどで行けるのでさくっと周回できるのもいいと思いました。個人的には周回前提のゲームは周回にかかる時間が短いとやる気がするので。

 難易度は結構高めだと感じました。初期難易度であるノーマルの状態でも雑魚敵の攻撃力が高いため、回復する手段の乏しさとも相まって、油断するとあっさりやられます。
 ただ意外とボスは弱くて、最初のボス以外はすべて初見撃破できました。動きは派手で攻撃力体力ともに雑魚敵とは比べ物にならないのですが、なぜかさくっと倒せます。
 ただ、これはあくまで1週目の話でこれから周回を重ねるごとに強くなるそうなので楽しみです。

 1週目は近接ビルドで回避主体で立ち回っていたのですが、2週目以降は遠距離チクチクビルドや状態異常ビルドなどほかのビルドも試したいですね。

 ストーリーに関してはまだ1週目であるため、全貌が明らかになっていません。
 そのためとても気になっているのですが、どうやら難易度を上げて周回する必要があるらしく、真エンディングには最高難易度でのクリアが必要となります。
 がんばりますが最高難易度でクリアできるかどうかは……ちょっと不安。

 ゲーム自体にゲームオーバーなどの記録が残るのですが、1週目クリアまで15回ゲームオーバーとなり、敵にやられた内訳は最初のボス2回、雑魚敵9回でした。
 このことからも1週目はボスより雑魚敵の方が手ごわいということがわかります。もちろん装備や慣れの問題もあると思います。

独特な世界観を持つ『Dead Cells』。画像は復活場所でやられるたびここに舞い戻ることとなります。
出典:Dead Cells | Motion Twin



不満点はある?

・強くてニューゲーム
 1週目の話になるのですが、ラスボスを倒したあとに強力な武器が手に入ったものの周回するとその武器がなくなってしまいました。
 おそらく周回するとその先にも進めるようになるとのことなので武器が出るのだと思うのですが、使うこともなく消えたのでちょっと悲しかったですね。
 クリア後に関しては「強くてニューゲーム」を選べるようにしてくれてもよかったのにと思います。
 ちなみに、ラスボス相手に使った武器の攻撃力が1400で、ラスボスから手に入った武器は10000でした。この数値の差から自分がどれだけ喜び、そして落胆したかがわかると思います。悲しい!

・雑魚敵を倒してもあまり得しない
 キャラの強さは装備を除くと取得した強化アイテムの個数に依存します。そしてこれは基本的に敵を倒して入手するのではなく、探索して拾うものとなります。
 倒すと得する敵もいますが、基本的には雑魚敵を倒してもレベルアップとかお金がたくさん手に入るとかもないので、雑魚敵はスルーして強化アイテムを探すのが安定した動きとなるのがちょっと気になりますね。ちなみに敵をスルーするのは難易度が上がるにつれ、リスクが高くなるそうです。
 個人的には雑魚敵を倒すメリットをもっと増やしてほしいなと思いました。

 
 あくまで1週目をプレイする限りは特に不満点はなかったです。ただ難易度を上げるにつれて理不尽に感じる要素が増えるとのことで、難易度設定は結構荒いという評判を見ます。
 ただハード~ベリーハードあたりは歯ごたえがあって面白いとのこと。

画像のキャラにアイテムを渡すことで武器や特典が手に入ります。これは死んでやり直しても周回しても引き継がれる要素であるため、そちらの意味での強くてニューゲームはあります。諦めなければいつかは勝てるということです。
出典:Dead Cells | Motion Twin



さいごに

 アクションゲームとしてのクオリティは高いと思うのでぜひプレイしていただきたいです。
 ローグヴァニアな特性により、ハマったら抜け出せない「沼ゲー」となっています。

 ストーリーもおもしろいと思うのに考察記事などがネットを探しても見つからないので、また今度自分でストーリー考察や解説を作ろうかなと思っています。
 そちらの記事もお楽しみに。

ポイント

・歯ごたえのあるアクションゲームが好きな人
・横スクロールアクションが好きな人
・ローグライクやメトロイドヴァニアなゲームが好きな人

  • この記事を書いた人
お茶目な「ななさき」

ななさき

年間プレイ時間1000時間、毎月新作を1本はプレイする生粋のゲーマー。 ゲームレビューとゲーミングデバイスの使い心地を発信するブログ「ななさき」の運営者。

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