『CARRION』のSteam版をクリアしたのでレビューしていきます。
プレイ時間:約4時間
個人的評価:Bランク(良作)
CARRIONってなに?
『CARRION』は「Phobia Game Studio」が開発し、「Devolver Digital」から発売された「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」「Xbox One」「PC(Steam等)」でプレイ可能なゲームです。
ゲームとしてはモンスターになって人を喰らながら探索を進めていく、いわゆるモンスターパニックのモンスター側視点を楽しむゲームといえば、想像がつくでしょうか?
それで具体的にはどんなゲーム?
触手の集合体(ミミズ?)みたいな怪物になって人間共を蹴散らす横スクロールアクションゲームとなっています。
最初は小さい状態からスタートし、道中で新たな能力を身につけ、体も大きくなっていきます。
この能力がポイントで、この怪物は3形態に変化し、体もそれに合わせて変化します。この形態ごとに使える能力が異なり、得意なこと、不得意なことがあります。
ある形態では障害物を破壊できる、ある形態では触手を伸ばしてレバーを操作できるなど。
能力を駆使して、囚われていた施設からの脱走を図る、という形で進んでいくゲームです。
おもしろかった?(ネタバレあり)
個人的には、プレイする前は怪物となって人間共を蹴散し無双するゲームだと思っていたのですが、実際には能力を駆使して謎解きをしながら探索していくゲームとなっていたので、ちょっと予想と違ったなと思いました。
研究員などの非力な存在には無双できるのですが、火炎放射器や銃を撃ってくるドローン? にはもうボコボコにされます。
映画でモンスターがなぜ正面からガツガツ襲ってこないのか。その理由がわかりました。
人間が強すぎる
銃で撃たれてヒーヒー言いながら、敵を倒すころには触手ちゃんがミニマムサイズになっていることもしばしばありました。
おかげでこそこそしながら不意打ちといったプレイばかりしていました。ただこれは能力によってどうとでもなるところではあるのですが(人間に寄生するとだいぶ楽に倒せるところが多いです)
面白いかどうかというところでは「まあまあ面白い」といった感じでしょうか。
不満点はある?(ネタバレあり)
・ストーリーについて
自分はゲームに対しては、ストーリーを重視する派なのですが、その点でこのゲームは「う~ん」という感じでしたね。
そこまでストーリーを重視しているゲームではないとわかっていたものの、エンディング含めなんだかB級映画のようなストーリーでよくある話という印象でした。
本編中にストーリーに関する説明とかがあるわけではないので、考察とかは楽しめそうなゲームではあります。
・ボリュームについて
特に急いでクリアしたわけでもなく、それなりにコンテニューもしていたのですが、クリアまでかかった時間は「約4時間」となっています。
購入時の価格は「2,050円」であったため、その価格に対して4時間でクリアできてしまうのはボリューム不足という印象を受けました。
ただその分、周回プレイをするのは楽ですね。すぐクリアできるので。
・戦闘について
形態ごとに能力を獲得することができるものの、その能力の多くがサポート能力のようなもので、戦闘スタイルに直結するものが少なく、(そういうモンスターなので当たり前なのですが)寄生や突進、触手がメインの攻撃手段となり、戦闘が後半になると単調だなと感じました。
敵が同じ種類の敵しか出てこないのもそれに拍車をかけています。
能力も上記にあるとおり、戦闘スタイルそのものが変わる能力は少なく、戦闘が便利になる能力(火に強くなる、トゲが生える、クモの巣など)が多かったので、新しい能力を入手してもそんなもんかという感想を抱くことが多かったです。
また、後半になると最初とは打って変わって無双できるのですが、その無双時期も短く、無双プレイを期待していた自分としては不完全燃焼感がありました。
さいごに
コンセプトはとてもおもしろいゲームです。
PVを観て「やってみたいな」と思ったら買って損はないと思います。