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PS5 ゲームレビュー

『DARK SOULS Ⅲ』評価・レビュー・感想 火をいつまで継ぐのか

 『DARK SOULS Ⅲ / ダークソウル Ⅲ』をクリアしたのでレビューしていきます。
 一部ネタバレを含むので注意してください。

ポイント

プレイ時間:50時間
個人的評価:S~Aランク(限りなく神作に近い傑作)

DARK SOULS Ⅲ / ダークソウル Ⅲってなに?

 『DARK SOULS Ⅲ / ダークソウル Ⅲ』は「フロム・ソフトウェア」が開発し、「フロム・ソフトウェア」「バンダイナムコエンターテインメント」から2016年に発売された、PS4・Xbox One・PCでプレイ可能なアクションRPGです。

 俗にソウルシリーズと語られる「フロム・ソフトウェア」の名作シリーズの一種です。
 本作はダークソウルシリーズの3作目となります。
 火継ぎを繰り返して始まりの火が消えそうな時代、終末の世界が舞台となっています。中世ダークファンタジーと言われて思い浮かべる世界とこのゲームの世界観は一致していると思います。

 ゲームシステムとしてはアクションRPGであり、敵を倒すことでステータス値を上げることができます。コマンド要素などはなく、移動は当然、回避などのあるゆる行動を自分で操作することが求められます。
 盾と剣を持つオーソドックスなスタイルから、棍棒を振り回す脳筋スタイル、魔術や呪術、奇跡などの魔法を使うスタイルもあるので自分好みにキャラを育てることができます。

 難易度は高めです。俗に言う「死にゲー」です。
 レベルを上げることでステータスを高めることができるので、時間さえかければいつかはクリアできます。弓やボウガンで遠距離引き撃ちして姑息に倒すこともできるので、正直ブラッドボーンやセキロと比べるとだいぶ難易度が優しいなと感じます。

剣と魔法とドラゴンの世界。それでいて王道ではなくダークファンタジー。
出典:DARK SOULS Ⅲ | DARK SOULS OFFICIAL SERIES SITE



それで具体的にはどんなゲーム?

戦闘システムについて

 上にも書いたように高難易度のアクションRPG。
 ただソウルシリーズの中では難易度は相当低いと思います。だからアクションが苦手でも詰むということはないはずです。中盤でステータスの振り直しも可能になるため、どうしても勝てない敵にはそのメタとなるステ振りをするということもできます。
 なお、ステータスの振り直しは一応5回までとなっています。それ以上やると異形の姿になります(気持ち悪いです)

 あと、盾が使えるので、敵の攻撃を着実に盾で受けてカウンターということをしていれば地味ですが安全に倒せます。盾で受けるとスタミナが減るためずっと受けることはできないですが、ずっと回避し続けるよりは盾を構え続ける方がプレイスキルも要求されません。

 今作は「戦技」というものがあり、武器ごとに設定されています。
 単純に攻撃力を上げるものや防御力を上げるものもありますが、中には特殊な攻撃ができるものもあります。雷をまとった攻撃などはかっこいいですし、ボスの攻撃を一部再現できるものもあります。
 個人的には「輪の騎士の直剣」の戦技がかっこいいので愛用しています。あと「イルシールの直剣」もクールですね(冷気属性だけに)

剣技「構え」から繰り出す一撃により盾受けも崩すことができる。
出典:DARK SOULS Ⅲ | DARK SOULS OFFICIAL SERIES SITE



多種多様なビルド 好きなキャラを作れる

 最初に書きましたが、本作はキャラビルドの選択肢が豊富です。
 テンプレ的なステ振りとして、近接系では上質(筋力・技量)、脳筋(筋力特化)、技量(技量特化)、属性戦士(生命力・持久力特化)などがあり、魔法系では純魔(理力特化)、アンバサ(信仰特化)、呪術(理力・信仰)などがあります。

 武器によって戦技に特徴があるため、その武器に合わせたステ振りもでき、上述以外のステ振りも可能です(実用的かどうかは置いておく)
 近接戦士として育てながら魔術も使えるようにすれば、魔法戦士のような戦い方もできるでしょう。

 この自分好みなキャラが作れる自由度の高さがおすすめのゲームです。自分が好きなキャラ(戦闘スタイル・見た目)でプレイできるのは、RPGとしてはかなり重要なポイントだと思います。

好きなキャラで戦おう。右が投げようとしているのは「雷の槍」。見た目最高。
出典:DARK SOULS Ⅲ | DARK SOULS OFFICIAL SERIES SITE



世界観について

 舞台は陰鬱な雰囲気漂う中世ダークファンタジーの世界です。
 そこに煌びやかな姿はなく、廃れ行く国などを探索することになります。

 なぜ廃れているのか。それは初代ダークソウルで継いだ火、はじまりの火が弱って消えそうになっているからです。火が陰るにつれ、世界は廃れ、それをなんとかしようと火は何度か継がれましたが当時の勢いを取り戻すことはなく、その行きついた終末期の世界が舞台となっています。

 ストーリーの流れとしては、下記のとおりです。
 ダークソウルシリーズを締めくくる壮大なストーリーとなっています。

あらすじ

 陰った火に当時の力を取り戻すため、その火に力と身を捧げる「薪の王」が5名選ばれる。しかし、王たちは1名を除き、火継ぎには協力的でなく、どこかに消えてしまった。
 主人公は1人の不死者として目覚め、「薪の王」たちからその力を奪い、太古の火継ぎを再現する使命が与えられる。
 主人公はそのまま王たちから力を奪い、火継ぎの王となる。
 そのまま火を継ぐのか、火を奪うのか、火を消すのか。あらゆる選択肢の中から最後に選ばれたのは……。

世界の終わりを感じる風景。ここのムービーですが初見は少しぞっとしました。
出典:DARK SOULS Ⅲ THE RINGED CITY | DARK SOULS OFFICIAL SERIES SITE



面白かった?

 なかなか面白かったです。
 ダークソウルシリーズの締めくくりといっても過言ではない完成度でした。もちろん続編が出たらうれしいですが、これが最終作と言われても満足できる出来栄えです。

 よくもわるくもダークファンタジーであるため、陰鬱な部分もありますが王道で熱くなる展開もあったので、気持ちよく楽しめました。同シリーズのブラッドボーンと比べると気が滅入ることがなかったです。特にブラッドボーンでは禁断の森辺りで若干メンタルブレイクされました。SAN値ピンチ!

 ストーリーも熱い展開が多かったですね。今作もマルチエンディングでしたが、火継ぎエンドは違うなという印象を受けました。これはトゥルーエンドではないな、と。
 個人的にプレイしていて火継ぎの終わりエンドの方がそれっぽいなと思いました。人それぞれだとは思いますが。

 ラスボス戦は切なかったですね。あと個人的に一番ぞくぞくしたのがDLC2の輪の都のあのムービーでした。教会の槍の次の場面ですね。ぞっとしますよね、あの都を見たあとのあの風景は。

 戦闘ですが、戦技のおかげでいろいろとかっこいいキャラを作ることができてよかったです。
 すでに書いていますが、イルシールと輪の騎士の直剣がかっこいいです。性能もいいですし。ビジュアル的な楽しみ方もできたのでよかったですね。ダークソウルではクレイモアぶんぶんしてクリアしたため、かっこよさはあまり感じられなかったのでその点でもよかったです。

この天使には苦しめられました。なんなんだ、こいつは。
出典:DARK SOULS Ⅲ THE RINGED CITY | DARK SOULS OFFICIAL SERIES SITE



不満点はある?

 不満点というほどではないですが、セキロやブラッドボーンほどの歯ごたえは感じられませんでした。もうちょっとボスが強くてもいいのかなとは思いました。特にDLC最後のボスはあっさりと倒せてしまったので拍子抜けしました。ただ隠しボスである「闇喰らいのミディール」には逆に苦戦しました。倒すのに7~8回かかりましたね。

 ここら辺は自分のレベルと得意とする敵も影響しているのかなとも思います。
 人型の敵は得意で、ドラゴンのような大型の敵は苦手です。でかい図体でゴリ押しされるのがつらい。

 不満点は特にないですね。完成度が高いので周回してもたのしめると思います。
 強いて言うならトロコンが周回必須となっているため、そこは1周目でトロコンできればよかったかなと思います。そこまでトロコンを重視する人もいないと思うので、ここは強いて言うなら程度です。本当にトロコンしたい人は当たり前のように周回すると思うので。

どんなボスよりもこいつに苦戦しました。体力も火力も高い、けど慣れると割とさくっと倒せました。
出典:DARK SOULS Ⅲ THE FIRE FADES EDITION | DARK SOULS OFFICIAL SERIES SITE



さいごに

 ダークソウルシリーズの締めくくりとして相応しい作品です。
 ソウルシリーズやったことないよって人も今作から手を出しても十分に楽しめます。おすすめの作品です。

・ダークファンタジーが好きな人
・剣と魔法とドラゴンの世界観が好きな人
・自分の好きな戦闘スタイルが作れるゲームが好きな人
・ソウルシリーズが好きな人
・プレイヤースキルが試されるゲームが好きな人

  • この記事を書いた人
お茶目な「ななさき」

ななさき

年間プレイ時間1000時間、毎月新作を1本はプレイする生粋のゲーマー。 ゲームレビューとゲーミングデバイスの使い心地を発信するブログ「ななさき」の運営者。

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