もうすぐ映画『ゴジラvsコング』が上映されますね。
自分はゴジラシリーズが子供の頃から好きなのでとても楽しみにしています。
さて、皆さんはアニメ映画版『GODZILLA』をご存知でしょうか。
3部作からなるシリーズもので、突如現れた怪獣たち、そしてゴジラにより人類は地球から宇宙へと逃げることを余儀なくされる。その後、地球に戻るもすでに地球は……、といったストーリーで始まります。
このアニメ映画も自分は面白いと思っているのですが、これに関連した作られたものとして小説版『GODZILLA』があります。
4作あり、前半2作がアニメ映画版の前史について書かれたもの、後半2作がアニメ映画版のストーリーノベライズとなっています。
この前半2作がとても面白かったので、今回紹介していきます。
小説版『GODZILLA』シリーズとは
上にも書いた通り、アニメ映画版『GODZILLA』に関連する作品として発売された小説です。
シリーズとしては『GODZILLA 怪獣黙示録』『GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ』『GODZILLA 怪獣惑星』『GODZILLA 星を喰う者』の4作品あります。
「怪獣黙示録」「プロジェクト・メカゴジラ」は著者:「大樹連司」氏、監修:「 虚淵玄」氏、「怪獣惑星」「星を喰う者」は著者:「大倉崇裕」、監修:「 虚淵玄」氏となっており、「KADOKAWA」から出版されています。
内容としては「怪獣黙示録」「プロジェクト・ゴジラ」がアニメ映画版の前史を描いたもの、「怪獣惑星」「星を喰う者」はアニメ映画版のノベライズとなっています。
ここがおもしろい『GODZILLA 怪獣黙示録』『GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ』
この「怪獣黙示録」「プロジェクト・メカゴジラ」はアニメ映画版の前史・前日譚となっており、最初に地球に怪獣たちが現れたときの話がそれぞれまとめられたものとなっています。
また、この怪獣たちもオリジナルの怪獣ではなく、ゴジラシリーズに出てくるいろいろな怪獣たちとなっており、それらが地球上で大暴れします。
例えば、「怪獣黙示録」ではたくさんの怪獣が出てくるのですが、「カマキラス」がニューヨークに出現し、壊滅的な被害を与えます。
しかもこのカマキラスの話は、一般市民の視点での話となるため、カマキラス幼体に襲われる市民の奮闘が描かれたある種パニックホラーのような話を楽しむことができます。
「怪獣黙示録」では人類が怪獣たちに翻弄されながらも必死に抵抗する姿を見ることができます。しかし「プロジェクト・メカゴジラ」では状況が変わり、怪獣への敗北、撤退が続きます。もはや人類に希望はない。怪獣たちに勝ち目はないのだと絶望し、諦めるまでが淡々と描かれており、ただただ悲惨です。
普段、映画でゴジラと戦ってすぐ負けて弱いなと思うような怪獣であっても、いざ人類の敵となるとこれほどまでに恐ろしい存在なんだということが実感できる作品です。
正直、この2つの作品が映像化されたら絶対おもしろいと思います。
アニメ化とかされないですかねー。
ポイント
「怪獣黙示録」:人類が怪獣たちに翻弄される話
「プロジェクト・メカゴジラ」:人類が怪獣にただ敗北し続ける話。内容は悲惨の一言。
さいごに
『ゴジラvsコング』楽しみですね。
『ゴジラvsコング』のゴジラシリーズが人類に味方してくれるゴジラであれば、今回紹介した『GODZILLA 怪獣黙示録』『GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ』は作品上では人類の敵対者としての怪獣やゴジラが描かれた作品となります。
普段、ゴジラが味方であることに慣れている人にとっては新鮮なため、きっとおもしろいと思います。
ぜひ読んでみてください。
また、この2つの作品を読んだ後はぜひアニメ映画版3作品も観てみてください。
人類や地球に一体何が起きていたのか。ゴジラの行動の理由。それらの謎が明らかになりますよ。